V4Editorを「使いにくい」と貶したその日。まさかの発表が出ましたね。V5ですよ。
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起動すると出てくるやつ。進化した感がすごい。 |
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起動するとこんな画面が出ます。DAWっぽい。 |
買ったよ(優待価格で16200円)。一瞬迷ったけど、ほぼ即決。
⇒ VOCALOID5の詳細はVOCALOID公式サイトを見てくだせぇ
Editorだけでこの値段なら「……」と迷っただろうけど、Vocaloid5専用の新しいボイスバンク4つ(日/英の男女DB)こみでの値段なら、「これは買って損はないな」と思いまして。
というか。新しいボイスバンクに惚れたから、即決したと言っても過言じゃない。
日本語男声「Ken」っていう音源はたぶん、ずっと求めていた丁度いい男声音源。
日本語女声「Kaori」は、まだ未知数なので使ってみないと分からないものの(自分の中では)需要がある。
そして英語男声「Chris」英語女声「Amy」。
そうだよ、YAMAHAさん。
こういうR&B向けの使いやすい音源を、ユーザーはずっと求めていたんだ。
一部にしか需要のないアニメ声優音源じゃなく、ずっとユーザーはこういう実用性のある音源を求めていたんだ!!
LEONとLOLAのような!!
原点回帰ありがとう!!
YAMAHA純正の英語DBといえば「DIVA」と「SONGMAN」があるけど、あれも結構アニメ声な感じで「エェェェー…」って思ってたんですよ。YAMAHAはこういう可愛い系の路線でもう決定なの?って。だけど「Amy」「Chris」という救世主が来ましたよ。
VOCALOIDが、偉大なV2時代に生まれた負の遺産「キャラクターというブランド」から脱却した。
ポストキャラクターというのは、それだけで十分評価に値するのではないか?
それと、音源に一応ついているシンプルなイラストも個人的には結構好きよ。
と、それはさて措き。話をEditorに戻しましょうか。
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操作画面はこんな感じ。 |
VOCALOIDのEditorだと思うと最初は「?!」ってなる。ホント、UIが大幅に刷新されたなぁって感じたよ。
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V4 EditorはV3のUIを継承しながらも、少々ダサい感じだった。 |
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V3Editor。やや使いにくかったけど見た目はカッコよかった。 |
Vocaloid5 Editorは、Piapro studio(だっけ?)に近いUIになってるのかな。だからVOCALOIDのEditorっていうより、なんだかヘンテコリンなDAWって感じのUIになっているね。
で、この刷新が褒められるものかどうかは……これから、使ってみないと分からないなぁ。一瞬だけ触ってみた感じでは、クッソ分かりにくくてとっつきにくいと感じた。ユーザビリティはまだまだ改善の余地があるんじゃねぇのか、と思わなくもない。カーソルを合わせたらヘルプ的な文章が出るとか。そういうものが少しでもあれば、もっと分かりやすくなるのに、と思った。
そして、今のところ一番の問題がこれかな。動作が少し重いんだよね。機能を詰込みすぎた分、重くなってるのだろうか? けど遅延はないので。遅延のない代償と思えば……でも今後解決されたらいいなぁ。
あとJob pluginsが使えなくなったようだけど、まあこの点はさして問題ではないかな。今まではずっとTamsub pluginにお世話になっていたけど、Vocaloid5には簡単に調声が出来る機能があり、そして幅も充実しているので。
うん、そうだね。今までよりもずっと簡単にそれっぽい声を作れるようになった、っていうのは凄く感じた。V3、V4の音源を使っても、それを感じる。その点は、確実に進化したと思う。
とはいえ、まだ試しに使ってみて1日も経っていない時点の感想なので。あまりアテにしないでね。
というわけで、後日追記でもしようかと思う。
07/14 追記
03:00からが本題。V5Editorは凄かったし、それ以上にAVANNAのポテンシャルが高かった。
(2018/09/20/ Soundcloud版削除)
そして付属音源「Amy」と「Chris」も使ってみたんだが。30分でできた調声なんだが。ボーカルを聞き取りやするためにオケをバッスリとカットしまくって、シンプルにしてみて、かつボーカルにギターアンプエフェクターを掛けてみたりetcをしてみたんだが(verseのエフェクトは原曲AVANNAと同様)。
が。
Amyのほうは、もう少し広いけど。それでも低音は異常に弱いなぁ、と。
どっちも高音に特化してる感じかね。あんまり音程上下しない曲なら、使い道はあるかも。
声は好みなんだけどなぁ。所詮はオマケDBクオリティだった、ってことなのか……。
低音がどう調理しても駄目ですね。そう考えるとDEXって結構、広い音域をカバーしてるんやなぁと。AVANNAの音域の広さは、周知の事実であるが。
そういや、vy1ちゃんも低音が弱いんよね。で、高音が強い。低弱高強ってのがYAMAHAボカロの特徴なのだろうか?
それから、使ってみてひとつ問題が。
wav出力の際(マスター/マルチの両方)に、原因不明のエラーが発生してエディターが強制終了するんです。因みにスタンドアロン版ね。64bitのWindows10。vst版は使ってないから知らんが……修正が来ることを願います。
07/15 追記
Chrisは女声音源と同じ音域で使えと理解した。F2より上の音域ね? だいたいAVANNAと同じぐらいの音域ってことかな。そう考えると、音域は広いって結論になるね。高音がへたらないから。
つまりChrisはハイトーン男声音源ってことか。低音はそもそも求めるなと。納得。Dexやがくぽと同じノリで使っちゃダメってことね。
そしてVocaloid5、クロスシンセシスが無くなったみたいですね。個人的に、あれが一番需要がある機能だったんだけどなぁ……。
いつもがくぽの声は、powerとnativeを半々にして作ってるんです。半々にして、あれは丁度よくなるんですよ。場面に応じてNativeを強くして柔らかい声に変えたり、またはPowerを強めにして声を張り上げさせてみたりと。それがvocaloid5ではできないのか。
ということは、vocaloid4editorはまだまだ現役となりそうです。併用になるかな? 少なくともがくぽには、Vocaloid4 editorが必要だね。
07/16 追記
Kenも使ってみた(作成中の曲の仮vsqをぶち込んだ。正式版はがくぽになる予定やで)。
ほぼパラメータ等ノータッチなベタ打ちでこれなら、悪くないんじゃないのかい? たぶん、ごりごり弄ったら化けるで、こいつ。
ただ、やはりというか。低音弱いなぁ。
そしてKenの画像を見れば見るほど、V6の三宅のKenさんに見えてくるというか……気のせいよな、たぶん……
07/27 追記
色々使ってみて、思ったこと。
- (波形関連の)ブラックボックスをこじ開けたい感じがある。DYN的なもの、めっちゃいじりたい。この辺はVocaloid5、結構めちゃくちゃ。
- たとえば、一括で「R&B風」「Rock風」みたいな感じで、調整してくれるツールみたいなの欲しい(究極のサボリたい人間)
- いうほどボイスサンプル(みたいなやつ)が役に立たない。あれ、いつ使うん? 全然、使い道なさそうな感じするけど……。
- Lily nativeが予想以上にVocaloid5 Editorと相性がいい。ただしLily V3は、あんまり相性良くなさそう。
- がくぽはNativeもPowerもWhisperも、やっぱりV4が一番しっくりくる。Vocaloid5でがくぽは使っちゃダメ。がくぽは声を混ぜてこそ活きる音源。
- 意外とVY1V4はVocaloid5と相性悪いぞ! どうなってんだYAMAHA!
- 意外とAVANNAとDEXがVocaloid5と相性が良い
- というかAVANNAがVocaloid5で本領発揮している感じがある。一番相性がいいのがAVANNAといっても過言じゃない。
- AVANNAマジすげぇ。
とにかく、AVANNAがマジで凄い。AVANNAのためにこのVocaloid5があるんじゃねぇのか?とも思うほどに、すごい。
しかし、このVocaloid5エンジン。アメリカ訛りに強いっぽい感じがする。どちらかといえばイギリスアクセントのAVANNAは、ときたま危うい感じが。でも、それを加味したとしても、AVANNAは凄い。化ける、本当に。
いや、やっぱAVANNAはサンプリング元の方が本当に歌がうまいから。絶対に、音源としての潜在能力は高いのよ。でもV3はそんなにで、V4もそんなにで……それで、ようやく。ここにきて、AVANNAが本気を出したよ。
何が言いたいかというと、本当にAVANNAが凄いから。AVANNAはまだまだ現役よ。素晴らしい音源! AVANNA大好き!!!
08/12 追記
Ver.5.0.2、アップデートきましたね。
ミックスダウン時のクラッシュが改善されたみたいで。助かった!
んで、Vocaloid5といえばRewireに対応した(挙動不安定につき非サポートらしい)らしいのですが。わしのStudio One3はVocaloid5の存在を認識はしてくれるものの、起動はしてくれない。むむむ。
ちなみに、DAWはStudio One3 Artistにvst&Rewire拡張アドオンを追加したやつ。何がいけないんだろ。DAW側の設定を、どこかいじるべきなのかしら……。
(現在寝ぼけ頭なので、本日の追記はここまで)
08/20 追記
ENGloidであるAVANNAをVocaloid5で使いながら、ふと思った。
英語Letterの、自動書き換え。あれ、やめてほしい。マジで。
ENGloidには面白い機能があって。たとえば「Face」っていう音を二つに分割したいとき。二つのノート(音符)を描いて、そこに「Face-」「/」という歌詞(V5ではLetterになったっぽい?)を描くのです。
この機能を使って、階段状に音階が上がっていくような表現ができるんです(画像の「beautiful」の「ful」の部分、3分割になってます。ちなみに「単語-」と「/」の間に音を挿みたい場合は、画像のように間に「-」を入れると音が繋がるようになります)。
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画像の青いノートのとこ |
画像のは、Vocaloid4です。で、Vocaloid5なんですがー……――これと同じことをすると、「/」と打ち込んだものが、自動的に「-」に変換されるんですね。
いままで、気にしてなかったんですよ。だけど、その「/」を使ったノートがあるとき。それをコピペすると、コピペ先に出来たパートでは正常に結果が反映されてないんです!! 「Ooh」の音になっちゃうんですー!!!
……んー、説明が難しいな。とにかく、そう。そういう現象が起こっちゃうんですよ、Vocaloid5を持ってる人は手持ちの英語DBで試してみて!! マジで、地味に困る!! コピー元の結果を反映した状態で、ペーストしてくれ!!
それか、「/」を「-」に書き換える機能を変えて!! あれはとてもいらない機能!! 超迷惑!!!!!
09/12 追記
使っていて、ふと気づいた。
VOCALOID5にユーザー発音辞書がない。
ユーザー発音辞書がない!!!!!!!
VOCALOIDユーザーで且つENGloid使いでない方にはさっぱり分からんかと思いますが、このユーザー発音辞書、地味にデカい存在なんですね……。
辞書ノータッチのENGloidって、まあそれなりに歌ってくれるんですけど、ところどころ「???」っていう発音になったりするんですよ。で、その「???」を改善すべく、ユーザーが発音記号をカスタマイズできる機能が、ユーザー発音辞書なんですね。一度ユーザー発音辞書に登録すると、次回以降は自動的に書き換えた発音記号になるんです。超便利機能。
たとえば「Midnight」とか。初期の設定は「m I d」「n aI t」なんだけど、それを「m i: d」「n aI t」に書き換えて登録したり、とか。少しアイルランド訛りのあるイングランドのイングリッシュ(?)なAVANNAでは、この機能が大活躍してたんですよ。クセがあるAVANNAのクセをいかにプラス方向にもっていくか、っていう。
……あぁ、うん。VOCALOID触らない人にはさっぱり分からないよね。まあ、そういうことなんだわ。
で、その辞書機能がVOCALOID5にはない。それが、本当に、面倒くさい。
Vocaloid4でオレが、どれほど辞書を書き換えたと思ってるねん!! めっちゃあるぞ!! DEXのも併せると、30個は越えてるぞ!! 流用させてくれやあああああああああああああああああああ!!(絶叫
いちいちフォネティックを書き換えなきゃならんのか……と思うと、気が重いのであった。
あんね、あの発音記号「V」の音が嫌いなんだ。極力「{」とか「@」とか「U」やら「O:」とかにしてたんだ。だからHeartとか、Ofとか、その他もろもろ、どんだけ書き換えたと……うわぁぁぁぁ……もういやぁぁぁ……(涙
2018/09/20 追記
Soundcloudで公開してた「Morning Of Contrast」のAmy & Chris版の、修正版mp3を公開しましたー。この間のアップデート?でChrisの低音が、なんとなく強くなった気がする(?)。
気がする、ってだけです。まあ、それに加えてイコライザーで低音ごりごり強化しましたけど。
取り敢えず聴いてみて。気に入ったら、お好きに持って帰って。
2018/10/21 追記

↑記事を参照。
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