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うちの猫チャンが「CIAOちゅ~る」を好まなかったワケ

猫とはよく嘔吐する生き物である。毛玉をペッペとよく吐く。が、うちの暴君猫チロルさまはその限りではない。  毛づくろいを滅多にしないズボラ猫ゆえ、毛玉を吐いた経験は数えるほどしかないのだ。チロルさまのブラッシングをすると、毎度ごっそり毛が取れる。 最近のチロル。 珍しく毛づくろいをしていた瞬間を捉えようとしたが、 撮影できたのは終わった瞬間の間抜け顔だった。これはこれでいい。  そんなチロルが昨日、久しぶりにゲロりんをした。それも午前中に4回。ゲロりんの内容物からみるに、おそらく消化不良。朝に食べたものをオエッとして、オエッとした後にまた食べたものをオエッとした、そんな感じ。胃の調子が悪かったようだ(幸い、今は落ち着いている)。  甘えん坊でおしゃべりで健康優良、夜中によく走り回る元気さはあるけれど、とはいえもうすぐ12歳。シニア猫になる。なので、やっぱり色々と不安に駆られる。  ――のだけど、そのときハッとあることを思い出した。そういや昨日(今日を基準に考えると一昨日になる)、ちゅーるを与えていたな、と。 ちゅーるを然程好まぬ猫  猫用コカインとさえ呼ばれるほど、猫に対して驚異的な中毒性を誇る「CIAOちゅ~る」。最近は製造元の不祥事もあって、泣く泣くちゅ~るを離れて別の代替品を探す飼い主さんたちもいるようだが、うちはそこまでダメージを負わなかった。というのもチロルさま、そんなにCIAOちゅ~るが好きでなかったからだ。  チロルが好きなのは、似たような系列のおやつ「銀のスプーン とろリッチ」のほう。そちらは一瞬で平らげるほどの大好物なのだが、ひるがえって「いなば CIAOちゅ~る」はというと、そこまででもない。  チロルにCIAOちゅ~るを差し出すと、最初はニオイにつられて喜ぶんだけど。次第にペロペロと舐めるスピードが落ちていき、時折「う~ん??」と何かを考えるようにイカ耳で静止する。数秒止まってから、またペロ……ペロ……とするけども、なんだか「差し出されたから、仕方なく食べてやっている」というオーラを放っているようにしか見えない。  最終的に、半分か3分の1ぐらいを残してストップ。ちゅ~るはもういらん、という風にプイッと背を向けていなくなることが多かった。翌日に残りを差し出すも、同じような反応を示すばかり。  なのでCIAOちゅ~るは、たまに気まぐれで与える程度