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「蒼き星」といえば。天狼の睥睨という言葉をどっかに書いたはずだが、どこだったか忘れた。

 ここんところ、最新作の執筆がドドドドンと進んでいたのだけど、それもここ数日で停滞してしまった。なんだか気分が乗らないのだ。そういうわけで作中におけるベンガルトラことラドウィグはまだ居眠りをしてる。全然起きねえのよ、あいつ。

 その一方でしょうもない歌詞ばかりが溜まっていってしまい、うちひとつを蔵出ししたかたち。曲そのものの出来は気に入ってないから、たぶん数年後に作り直してそうな気がします。だが今はこれでいい。これ以上、詰めて良いものに仕上げようって気には、今はなれない。

 あと、この歌詞は自分の言葉なのかって問われたら「違う気もする」っていうのが正直なところ。まあ、これはこれでいいかとも思ってるけどね。歌詞はTumblrのほうに載せたので、そっちを見てね。

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 最近よく聴いてたのが「Mo Ghile Mear」と「Foggy Dew」。どっちもアイルランドのうたで非常に陰惨な内容。希望のあとに、絶望や諦めが来る。そういううた。でも曲調だけを切り取ったら「ノリの良い軽妙な民族調曲だよね」としか思われないかもしれない。そして自分は、そういう切り取りが嫌い。

 特に「Foggy Dew」かな。歴史を鑑みると、カッコイイ曲だとして気軽に消費していいもんではないなと感じる。

 だから、というか。自分で「民族調っぽい曲」を作る時に、牧歌的だとか神秘的だとか、そういうものを詩の中に織り交ぜたくないと思ってる。実際、各国において「我々の国の/民族のうた」として歌い継がれているものは、牧歌的とは真逆のものが多いし(むしろそういう曲が多いのは、深くを考えぬ能天気な国民性である日本ぐらいじゃなかろうか。南無阿弥陀仏を唱えるだけで天国に行けると考えるぐらい、我々はアホの国だ;良い意味でも悪い意味でも)。英雄の歌であったり、戦争の歌であったり、敗北の嘆きの歌であったり、民族の文化的な誇りをうたったものであったり。まあ、「Scarborough Fair」のように色恋の歌もあるけど。

(最近よく聴いてる曲のひとつ。ギリシャ語?は分からないが、色恋に関連したうたであると聞いた。
マケドニアとか、そこらへんの地域の音階も独特で好き。アラブっぽさと西洋っぽさの中間点という雰囲気がしている)

 各国の国歌とかも、そうですよね。フランス国歌の好戦的な内容は有名だし……。

 だから、まあ、今回のはそういう感じです。好戦的な内容の歌でもええやんけ、って開き直ってみた。