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「お前の書く日本語の歌詞は、漢検一級でもない限り日本人でも読めねぇよ!」と突っ込まれる中で、外国勢ローマ字転記班は頑張ってると思いますよ

 新曲出してた。これはインフル(おそらく; 病院に行ってないし抗原検査とかもしてないので、コロナだった可能性もあるし、詳細は不明)で高熱出して寝込んでた時に、ちまちまと作り進めた曲。家にストックしてあったアセトアミノフェン錠を呑んで熱を下げつつ、亀の歩みなペースで作業を進めてました。

 ずっと寝てるだけだと、なんだか罪悪感が湧いてしまって(40度に迫る高熱を出してた病人なんだから寝ているべきなんだけど)。かといって絵を描く元気もなければ、長文の執筆に取り組む思考力は無い。そういうときには音楽がちょうどいい。あんまり頭を使わないけど、とりあえず形になるし、時間も潰れて気がまぎれるので、病床での暇つぶしにぴったりである。他の人におすすめはしないけど。

 まあ、そういうわけで、年末年始は寝込んでました。マジのマジでインフル寝正月で、しんどかった。

 同じタイミングでオカンも発熱してたんスけど、二人そろって「これは……やばい……死ぬかも……」と感じるレベルのしんどさだったので。こんなにしんどいインフル(?)の発熱、過去にない。コロナのときよりしんどかった。熱もそうだけど、咳と痰がエンドレスな感じだった。

 今は熱も下がって、ひとまず回復はしたけど。おかげで喘息の発作がぶり返してしまった挙句、最悪のタイミングで吸入薬がなくなって、そこから喘息がどんどん悪化して……。インフルが治ったあとに、喘息での病院通いが再開する羽目になり、憂鬱なんてもんじゃない。受診だ薬だで諭吉さんが解けていくさまを見るだけで、胃も痛くなる。咳のし過ぎで肋骨も腹筋も痛い。せっかく、薬を使わずとも大丈夫な状態を維持していたのにさ。インフルのせいで全部が台無しだ。

 「あーあ」と思いながら、回復後にラストスパートを掛けて完成させたのがこの曲。そして完成して投稿した翌日あたりに「あれ、この歌詞……ちょこちょこ間違ってるっぽくね?」と気付き、悲嘆に暮れた。

 「in the day」は「in the daytime」と同じ意味だろうなと思って使ったけど、今はもう分からない。自信がない。

 そして「~ the smite」って、成り立たないよね。smiteって動詞だし、名詞としても使われない。名詞じゃないからtheは付くわけがないのに。やっちった。ライムにばかり気を取られて、ミスを犯した。くそー。

 他にもなんかミスってるとこありそうな気がする。熱に浮かされた状態で歌詞なんか書くもんじゃねぇな。

かといって日本語ならミスをしないかといえばそうでもなく。「曇鏡」を「どんきょう」でなく「うんきょう」と歌わせてしまったことは今でも後悔している

 フフフ……☝の話は「覆水の鯉」のことですね。あの曲はいつか絶対に修正版を出します。絶対に。

 そんなーこんなーで、ここ最近は英詞の曲が続いてる。日本語で歌詞を書いたのは「殘炎縹渺」が最後かな。あの曲で「日本語の歌詞を書きたい!」という欲求を出し切っちゃった感じが今はあって、暫くは日本語の曲は作らないかも……(出来上がってる日本語の歌詞はひとつあるんだけど、それに「向寒の折」っていうワードが含まれてて。でも今はもう「向寒」は過ぎてる。だから、今年のそれぐらいの時期に蔵出しになるかも?)

 で、その「殘炎縹渺」ですが。ひとにその歌詞を見せたときに「いや、こんなの読めるかい!」とツッコミを入れられた。実際、自分も初見でコレを読めるかと問われたら「無理だろうな」って思う。

 だって「余波」と書いて「なごり」と読むだなんて一、発で分かる? 無理でしょ、普通は「ヨハ」って読むもん。

 この言葉に関しては、閃きを求めて辞書をペラペラしてたときに、初めてこの読みを知って、それで響きに感動したから歌詞に採用したっていう経緯がある。だから「日本人なら一発でこれぐらいスムーズに読んでみせろよwww」とは言えない。読めねぇのが普通だろ、こんなの。むしろ一発で読める者が現れたら驚くぐらいだよ。

 でも、そんな難読漢字のオンパレードな歌詞のローマ字転記に挑んでいた外国勢を発見して、ちょっと感動した。

殘炎縹渺 (Zan'en Hyoubyou) | Vocaloid Lyrics Wiki | Fandom

 「無名の底辺なのに、ファンダムサイトにまとめられてるー。わーお」と驚いた。そして「Embers」が別曲としてではなく、ちゃんとオルタネイト版として記載されていることもビックリ。*わーお*。

 大筋は合っているのだが、主要な部分をハズしていたりと、ちょっぴり惜しい。なので、ここにひとまずルビふりの歌詞を置いておきます。

オリジナル版 現代かな版
()めやらぬもの: 冷めやらぬもの:
餘燼(よじん)(あお)られて、(ひろ)がり()く。 余燼が煽られて、拡がり往く。
風と共に、速く、高く。 風と共に、速く、高く。
   
燃え上がるもの: 燃え上がるもの:
餘殃(よおう)(むく)いて、重なり合ふ。 余殃が報いて、重なり合う。
(とき)と共に、速く、速く。 鬨と共に、速く、速く。
   
嗚呼(ああ)―― ああ――
()らぐ、()らぐ。 揺らぐ、揺らぐ。
嗚呼(ああ)―― ああ――
寂寥(せきりょう)()らぐ。 寂寥に揺らぐ。
嗚呼(ああ)―― ああ――
(かげ)()らぐ。 影が揺らぐ。
()らぐ、()らぐ。 揺らぐ、揺らぐ。
   
待ち望むもの: 待ち望むもの:
餘波(なごり)()() 余波の寄る辺。
神風(かみかぜ)()ふ; 神風を乞う;
そんなもの無いと知り(なが)ら。 そんなもの無いと知りながら。
   
佇立(ちょりつ)低徊(ていかい)―― 佇立低徊――
   
暗涙(あんるい) 暗涙:
彌頻(いやし)く、彌増(いやま)さる。 弥頻く、弥増さる。
   
汪洋(おうよう)として; 汪洋として;
猛火(みょうか)()らぐ、 猛火が揺らぐ、
()らぐ! 揺らぐ!
   
嗚呼(ああ)―― ああ――
()らぐ、()らぐ。 揺らぐ、揺らぐ。
嗚呼(ああ)―― ああ――
寂寥(せきりょう)()らぐ。 寂寥に揺らぐ。
嗚呼(ああ)―― ああ――
(かげ)()らぐ; 影が揺らぐ;
立ち(のぼ)る火の手の中で…… 立ち昇る火の手の中で……

 ……こんなもんでしょうかね。曲そのものについてのアレコレはTumblrのほうにまとめてありますので、そっちを見てね。あと「Embers」について書いたTumblr記事もあるので一緒に見てくれると嬉ピッピよ。

 とりあえず、参照可能な資料としてここに残しておきます。それでは、今回はこの辺で。