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7月, 2023の投稿を表示しています

怒れるアイルランドがあなたを傷付け、行動に追いやったのか?

(シネイド・オコナーのYoutubeチャンネルがあることを今まで知らなかった。こんなかたちで知りたくも無かった)  「 メジャーシーンに限った場合) 好きな歌手は誰?」と問われたとしたら。同時に浮かんでくる顔が5つある。自分の中でその5人に優劣を付けたくないので 五十音順 に紹介すると、 アデル 、 エンヤ 、 ケイト・ブッシュ 、 シネイド・オコナー 、 ドロレス・オリオーダン 、 となるだろう。   この全員に共通項がある。ヨーロッパの「島国」の出身。尚、この共通項に気付いたのは記事を書き始める直前だった。アデルとケイト・ブッシュはイングランド出身だし、エンヤとシネイド・オコナーとドロレス・オリオーダンはアイルランド出身。島国……同じ島国の文化に自然と心が惹かれるのでしょうかね?  そして、先日(2023年7月26日)。シネイド・オコナーの訃報を見て、息を吞んだ。メールをチェックするためにYahoo!Japanのトップページにアクセスしたら、否応なく飛び込んできたその情報に……本当に言葉を失くした。ショックで、すぐに文章を書こうとは思えなかった。情報を整理する時間が少し必要だった。  シネイド・オコナーといえば、近々アルバムをリリースするといった噂を昨年だか今年の頭にだか聞いていたのだけど。アルバムリリースの前の、この訃報。この出来事は必然的にドロレス・オリオーダンを思い出させた (ドロレス・オリオーダンも、アルバムのレコーディング中に亡くなっている。彼女の所属するバンド「クランベリーズ」の最期のアルバム「In the end」は、最も気に入っているアルバムの中のひとつだ) 。  そうしてモヤモヤしながらも、なんとなく気が向いたのでW.B.イェイツの詩集を手に取って、流し読みしていたとき。モヤモヤとしていたものが言語化できそうな気がしたので、書くことにした。 (思いつくままにドドドンと書き進めたので、乱文になっている。後日、内容に手を入れるかも) アイルランドという「混沌」が生んだ傑物たち クランベリーズの「Zombie」はとてもアイルランド的な風刺だ。 そして動画の中のドロレス・オリオーダンは「ドロレス」の名に相応しく、 悲哀を一つ一つ掬い上げる女神のよ

たまには好きなものについての話をしよう。

Beat Glorious Heart Do you feel what I feel deer  最高に気分が滅入って何もやる気が起きないとき。よく聴くのがこの曲「 Slipper limpet 」、およびこの曲が収録されているアルバム「 Beat Glorious Heart 」。  このアルバムのおかげでオートハープが欲しくなり、買ってしまったという意味でも思い出深い。オートハープは「Tenth January」「Save my heart」等の曲で使用されているので聴いてみてほしい。柔らかな響きを帯びた金属音が堪らんのです。  そして表題曲「Slipper limpet」は、お気に入りの曲を挙げろと言われたらおそらく真っ先に出てくるぐらい好き。本当に大好き。正直なことを言うと歌詞の意味はよく分からない (雰囲気しか分からない) けれど、柔らかい音と広々とした雰囲気に包まれるとホッと安心する。  あと、この曲のおかげで「Slipper limpet=ネコゼフネガイ」という可愛い生き物を知れたことも嬉しかった。小説の中で出しちゃうぐらいには、ネコゼフネガイのこと大好きになったもの。  ネコゼフネガイ、本当にスリッパみたいでフォルムが可愛いし、コロコロ小っちゃくて可愛いし、 たくさんのネコゼフネガイが積み重なってる姿も可愛らしいし 、その生態がとても愛おしく感じられる。いつか本物を見てみたいし 食べてみたい ね。 From Wikimedia Commons, Muiltje  そんなこんなで、この曲を見つけたキッカケは「Youtubeのオススメ」だった。ブラウザだと右上にピョコンと出てくるアレ。  いつもならペイガンメタルや民族楽器の動画、またはボリウッドのBGMとかの表示率が高いのだけど、そこに異色な (※自分のオススメ欄にとっては) 動画が紛れ込んでいて、なんだろうと気になって聴きに行ったら……――その曲「Slipper limpet」に惚れてしまい、その勢いでアルバムを購入したという経緯がある。  そしてウキウキしなが

人間には女と男しか存在しない? ― 「いいえ、胎児の時点ではどちらでもあるし、どちらでもない」性分化プロセスから考える肉体的性別のお話

  先日、何かのきっかけで性分化に関する話をしたところ、「なんでそんなことを知ってるの??」という驚きに満ちた反応を返され、返答に困ったことがあった。  世間一般に広く知れ渡った常識とまではいかないのかもしれないけど、ざっくりとした知識ぐらいは誰しも持っているものだろうと、自分は思っていたのだ。だが、そうでもなかったことを知り、むしろこちら側が驚かされてしまった。「えっ、なんでそんなことも知らないの?」ってな感じに(字面にしてみると、ナチュラルに嫌味だなぁ)。  そのあと、ちょこっと調べてみたら、性分化については医学部2~3年次ぐらいに習うものであるとか、なんとかで。言われてみると、たしかに「なんでお前が知ってるんだ」ってなるね。自分でも、どこで見聞きしたのが最初なのかは思い出せないが、なんでか知ってたんだよなぁ。どうしてだ?  とかなんとかで。「性分化」に関する話を、ここ数日抱えているモヤモヤ(前記事参照)と共に思い出したので、ちょっと書き残しておく。 「I'm Agender.」―しかし個人の容姿を勝手に分析して年齢性別を一方的に割り当てる顔認識AI「Agender」に反対です 【LGBTQ+】【セクマイ】男女の二極を拒む生き方「Agender」。その名を冠した顔認識AIサービス(AMBL株式会社)は個人の容姿を無断で分析して性別を男女のいずれかだと断定するもの。―ジェンダーバイアスと性差別を助長に加担し、性的マイノリティの尊厳を蹂躙しているこのAIサービスに反対です。    気が向いたら、今後もこういう記事を出していこうかね。書いてて楽しいし。小説には蛇足過ぎて書けなかった知識を掲載するコラムみたいなやつ、いいかも。 留意事項: この記事で取り扱う性別とは 「肉体的性別:セックス」のほう であり、「精神的性別:ジェンダー」のほうではありません (記事はジェンダーのカテゴリーに振り分けられてるけど、今回はジェンダーのお話ではないです) 。また、性的指向についても取り扱っていません。「なんのこっちゃ」と違いが分からないという方は、もうちょい勉強してからまた来てください。でないと今回の話は理解できないでしょう。 性染色体は「XX」と「XY」の組み合わせしか存在しないわけではない  性染色体が「XX」だと「Female」になり、「X

「日本語で英文みたいな表現してみたいじゃん」と「我が最愛のフォントOradano明朝を使いたいじゃん」という謎のこだわり

 新しい曲を公開してました。12/8拍子しか作れない呪いが相変わらず続いている。  そしてタイトルの「ラナッハ:Lannach」ですが。これはアイルランド語で、複数の意味が詰め込まれてる単語です。  暇つぶしに英愛辞書を流し読みしていたときに見つけた言葉。名詞で使うか、形容詞として使うかで意味がまったく変わるし、その煩わしさが原因なのか近年はまったく使われていないというヘンテコなやつです。意味は以下の通り。 名詞(男性名詞) 魚の鰓、鰓蓋、鰓孔: ただしあまり使われていない表現;同様の意味である「geolbhach」の使用が一般的。 容器の蓋: ただしあまり使われていない表現;同様の意味である「clár」の使用が一般的。 鯔: ただしあまり使われていない表現;同様の意味である「Milléad」の使用が一般的。 形容詞 薄いものが重なっていることを指す。 層流のような状態、ないし層流。 薄いものが幾重にも重なっている状態。 刃物が付属している状態のことを指す。 武器が、刃のような薄く鋭い形状の金属板を保有している。 刃物といった武器で人が武装している状態。 器用であることを指す。 特に「剣」といった刃物・武器の扱いに長けていること。  そんで歌詞を見て頂ければ分かるだろうけども、今回は本当に「なんも考えずに適当に作った」歌詞です。ラナッハという言葉