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紙媒体版「ヒューマンエラー」販売開始です|「テロル」と怨嗟の連鎖

決してイケメンでもハンサムでもないカルロは、地味に描くのが難しい。

 紙媒体版「ヒューマンエラー」オンデマンドにて販売開始です。

 前回の反省から絵柄を通常通りのスタイルに戻し、さらにグレースケールではなく白黒二値にした結果、一カ月ちょいで挿絵&装丁作業をコンプリート。今回は早かった。つーわけで、この調子で残りも処理していきたいっス……。

現在、クサギカメムシはオーストラリア大陸にいない。貿易に携わる方々の尋常ならざる努力に敬意を。

 「ヒューマンエラー」改訂版は、他の作品と比較してもオリジナル版との変更点がかなり多い。カルロの肩書が変わってたり、パトリックの性格そのものが丸くなってたり、ノエミのはっちゃけ具合が低減していたり、ペルモンドが比較的穏やかになってたり、逆にアーサーが刺々しくなってたり等々……。それ以外にも、こまごまとした「ニュアンス」が変わっていたりもしている。

 で、そんな変更点多数の「ヒューマンエラー」だけど。個人的に一番印象に残ってるのがカメムシのエピソード。あれはオリジナル版ではなかったやつですね。

 ちょうど、カメムシ登場シーンがあるページを編集していたときですかね。まさにそのときに、カメムシと家の中で遭遇しちまったんですよ。取り込んだ洗濯物を畳みながら片手間にノートパソコンでDTP作業をしていたときに、カメムシと出遭ってしまった。本当に本当に、カメムシのシーンの文章を原稿に流し込んだ直後だった。びっくりしたよね、二重に。

 妹のおしゃれなパンティーを畳もうと触れた瞬間に、パンティーの中から黒くてデカいカメムシがヌルッと出てきて。一瞬、何が何だか分からなかった。混乱するあまり「このパンツ、ラルフローレンのロゴみたいな模様あったっけ?」って数秒ぐらい考えちゃった。

 ラルフローレンのロゴはときたま虫に見えるし、
 そして虫はラルフローレンのロゴに見え……
 ア゛ア゛――――ァッ!?!?!?!?

(キャーなんていう甲高い悲鳴は出てこなかった)

 ベランダの床に妹のパンティーをぶん投げて、フマキラー・凍殺ジェットをぶちまけてからカメムシをひっぺがし、妹のパンティーは念入りに水洗いしたのち再び洗濯カゴに……翌朝、再度洗濯機でガランガラン。

 あれから今日に至るまでずっと、下着類だけは部屋干ししてます。だって、カメムシの這ったパンツは穿きたくねえもん!! それにまだカメムシうようよいるし!! アイツらマジでこわいよおおお!!!

 そしてカメムシ事件の翌日、ネットニュースで「カメムシ異常発生!」という見出しを発見。日本各地でカメムシが大発生し、カメムシ除けのためのハッカ油が売り切れになっているということを知った。

 我が家はヌッコがおるので、ハッカ油は使えず……無念である。カメムシは見つけ次第スプレーで凍らせて殺すしかなく、飛来を防ぐ術はなし。ううぅぅっ。

11歳になった暴君チロルと、使用6年目(ぐらい?)の椅子。
3月はまだ全然綺麗だった椅子も、この数か月で爪とぎ被害によりズタボロになった……。

 とはいえ、うちの近隣には野鳥がそこそこいるんで、鳥さんらがそこそこカメムシを食べてくれているような気がしてる。カメムシはたしかに見かけるんだけど、でも世間で騒がれているほどの量は見てはいない。野生のハンターたちに感謝感謝(ヤマガラを中心とした野鳥軍団および若いカラスの軍勢に紛れて、野生化ワカケホンセイインコの一派がちらほら見受けられるのが気がかりだが。今のところ、うちの近辺ではまだ野鳥軍団が勢力優勢な気がしている。)

「テロル」と怨嗟の連鎖

 話題は変わって、執筆中の「ジェットブラック・ジグ」の話。

 実はも何も、この一カ月ぐらい執筆に進展がない。紙媒体化の作業に集中していたので、全く書き進めていなかった。

 んで、紙媒体化の作業に集中していたら。突然、世界では動乱が起きた。ハマスの爆撃と拉致誘拐、そしてイスラエルの過剰防衛による民族浄化。正視できない動画があふれかえり、目を覆いたくなるが、この現実から目を背けてはいけないと感じている。

 目を背けることは黙認することで、それ即ち虐殺を認めること。そんなこと、自分にはできない。ただ、非力な個人に出来ることなんてタカがしれている。でも、せめてTwitterの呟きでも掲示板サイトでもいいから、どこかに「声」を放流するべきだと思うし、現地から出てくる「悲鳴」は拡散されるべきだと考えているのだ。

 なので「ショックを受けかねない動画」はRTをしないという最低限の配慮はしつつ、今は久しぶりにTwitterをアクティブにしている。数年ぶりだと思う、こんなに騒がしいTwitterをやっているのは。

 正直なことをいうと、すごく悲しいのだ。ついこの前まで、イスラエルへの不満や愚痴もちょろちょろ零しながらも、しかしありふれた日常の一ページ――遊んでいる子供たちの笑顔の写真や、庭で育ったのであろうオレンジの実の写真など――をTwitter上に投稿していたような人々が今、悲鳴としか思えないTweetを連日のように投稿しているのだ。

 プロパガンダ工作員によるものではなく、本当に「ただの民間人」による投稿。ただの民間人が、名前を持って生きている人たちが今、「もう2週間も眠れてない」「空爆、空爆、空爆」「まだ生きている、神に感謝」「世界は我々を見捨てたのか、どうして止めてくれないの」と悲鳴を上げているのに。それを「ハマスを選んだのはガザのパレスチナ人、自業自得だからイスラエルに殺されろ」と冷酷に切り捨てろっていうのか?

 それらを見て「こんな現実、間違っている」と感じられない人間は、何か人間として大事なものが欠けているとしか思えない。

 それに、この期に及んで「ハマスによるテロ攻撃への非難がない、バランスを欠いている」だのと頓珍漢なことを抜かしている増税クソ眼鏡には嫌気が差した。あんな首相、自分は認めない(そもそも岸田は「自民党に所属する議員のための総裁」であって「国民が支持して認めている首相」ではないからだ)。

 ハマスのあれが「テロ攻撃」にあたるなら、イスラエルのやってることは「国ぐるみのテロ攻撃」だし。イスラエルによる民間人虐殺を「自衛権の行使」と認めるなら、ハマスの攻撃だって「入植者に対する正当なレジスタンス」だよ。つまり、どちらにも絶対の正しさなんてないんだよ。でもイスラエルによる被害が桁違いで度を越してるうえに人質も民間人も無差別にまとめてぶっ殺してるわけだから「今すぐ攻撃をやめろ、そしてガザに物資を搬入させろ!!!」って世界中が騒いでんだよ、バカが!! イスラエル国民ですらそう言ってるんだぞ!!!

 とにかく!!! 端的に言って、あれは日本の恥さらし。コウモリ外交以下のクソだ。日和見主義ですらない。人道が問われる局面において、毅然と「日本の立場」を表明することすらできない情けなさ。これじゃあ米国の犬と揶揄されたって笑えないよ。

 それに、イスラエルによる民間人虐殺を棄権=黙認する行為は、南京大虐殺は何も間違っていなかったと周辺諸国にアピールすることでもあり、と同時にアメリカによる原爆投下を正義と認めて許容することと同意義なのだが、そこを分かっているのか? 日本は「バランスが~」とかクソみたいな言い訳をしていい立場にいない。入植して侵略した側であり、そして民間人虐殺の被害を受けた側でもある日本こそ毅然と「No」を言わなきゃいけない側であるはずなのに。

 何なんだ、今のこの政権は? はあ??

 国連の各機関ですら、中立性かなぐり捨てて「即時停戦を」と呼びかけてイスラエルを非難しまくってるぐらい、今起こっていることって桁違いの異常事態なんですが。あの増税クソ眼鏡はそれを分かってんの??? それとも、この期に及んでまだ党内派閥と自国内の宗教勢力の顔色伺いに必死なんですか??? 統一教会、神社本庁、日本会議??? あ????

 理解に苦しむなんてもんじゃない。こんな首相、引きずり降ろせるならそうしたいわ。真剣にそう思う。でも自民党の代わりに登板してほしい政党も現状特にいないので「ああああ!!!」ってなる。

 投票先がない、マジで。最近は消去法で国民民主党に入れてたりするけど、掲げられてる政策とか賛同できるやつ無さすぎるのが悩みなんだよな。あああ!! もうこんな国やだ!! ご飯がおいしい、日本語が素晴らしい、それしか良いことがないよ、この国には!!

 ああああああああ! これ以上は怒りによる罵詈雑言にしかならないので、一旦ここまでとして。本筋「ジェットブラック・ジグ」の話に戻り、たい、が……。

〝I will end it all. For that purpose, I will drag the Creator down to hell.〟

 画像のモーガンの言葉に全部をまとめた。そっちを見てくれ。